皆さんは失敗についてどうお考えですか?
失敗はすればするほど経験になり、人生が豊かになる!
失敗は挑戦の証!
チャレンジに失敗はつきもの!
こういったことが思い浮かぶ人は多いのではないでしょうか?
今では成功の反対は失敗ではなく何もしないことなんて言葉は常識になってきているのではないでしょうか?
しかし、失敗したこどもにそういったことを伝えて納得させるのはとても難しいですよね。
できないからやりたくない!
やらない!ほっといて!
なんて言われると
あなたのためを思って言ってるのにもういい!
勝手にしなさい!
なんて言ってしまいたくなりますよね。本当によくわかります。
かく言う私もこどもに対して失敗は悪いことじゃないよ、と伝えています。
今回の記事では私がスポーツクラブの際の伝え方、日常の生活で伝えるならこうするというのを載せさせて頂きます。
この記事を読むことで ・日常に潜む失敗はチャンスと伝えることができるようになります! ・失敗はチャンスとより分かりやすく伝える方法がわかります! そうなることで子どもが失敗に負けない、失敗から学ぶ子どもになります!
では早速、私の伝え方から語っていきます。
今の能力を可視化してあげる
可視化とは見えないことをみえるようにしてあげることですが難しく考える必要はありません。
となりのトトロのめいちゃんがトトロの大きさを表現するのをイメージしていただければ大丈夫!
こんなのと、こんくらいのと、こーんなにおっきいの!みたいな感じ。
私はスポーツクラブの中という普段の生活では無いような特殊な時間だからこそ簡単に伝えることができています。
縄跳びなんかが伝えやすいうえに子どもも理解がしやすいと思います。
「なわとびできない!やらない!」
「そんなことないよ!○○君の縄跳びの力は今このぐらいだよ!」
手でどのぐらいなのか表現
「昔はこのぐらいだったんだけど何回も練習して何回も失敗したから今ではこんなにおっきくなってる!」
ここで子どもはたいてい嬉しくなってできないと口をはさむことはなかなかありません。大げさにすごくちっちゃくすることでさらに引き込みます。
「でも何回も失敗して練習したから今ではこんなになってる!できなくても練習すればこの力がどんどんおっきくなってすごいパワーになる!」
ここですごく大きい丸を表現。大げさで大丈夫!
「初めからできる子なんていない。先生も○○君みたいに子どものときはできなくてすごく悔しい気持ちになったから気持ちはすんごいよくわかるよ。でも何回も失敗しながら練習したらだんだんできるようになったんだよ!」
ここでこどものできないという気持ちに共感することでさらに子どもは嬉しくなります。
「○○君力がこんなに大きくなるのが先生、すっごい楽しみだなぁ。」
この時にさぁ練習しようなんていったら意味がないとまでは言いませんがやる気はあんまり回復しません。ここでぐっと我慢し、子どもが自発的に練習する!というまで我慢です。
大人も子どもも強制されるのが嫌いです。
私も大嫌いでよく先輩にここをこうしなさいと言われるのが大嫌いでした。
好きな先輩はここがこうなったらいいよね~。どうしたらいいかな~と一緒に悩んでくれます。
話がずれましたが子どもも同じだと思います。
こう!とコントロールするのではなくあくまで自分からやる!やりたいという気持ちになるように導いてあげることが重要になるのです。
では、日常生活の中ではどうやって伝えて伝えていけばいいのかを解説していきます。
変化を見逃さない
日常の中で失敗を美化するのはとてつもなく難しいと私自身感じています。
積み木をしているときに上に置けなくて不機嫌になる。
折り紙で思った通りに折れないと投げ出してしまう。
そんな機嫌が悪い中で失敗のメリットなんて響きません。
では、どうすればいいのか。
できているときに指摘すればいいんです。
え?失敗してないのにどうやって伝えるの?と思われる方もおられるかもしれません。
しかし、これも単純な話です。
以前できなかったことができるようになったときに過去の失敗をまとめてほめるのです。
やり方はほめるときにすごいね!の後に【前はできなかったのにできるようになったんだね!】を足すだけです。
さらに出来なかっても諦めなかったんだね!いっぱい練習したもんね!などの失敗しても諦めなかったことをほめるのです!
簡単ですがこのほめ方が非常に大事になってきます。
ここで危険なほめ方も見ておきましょう。
結果を褒めることで努力しない子になる
一生懸命ほめてるのに子どもが努力しなくなるとはどういうこと??
子どもはとにかく褒めろ。ほめて育てろと言われてきましたが実際にはそうではありません。
よく物語に天才キャラが出てきますがああいったキャラは周りに結果だけを評価され、結果が伴わないであろうことにはことごとく挑戦しません。
そこに努力家タイプの主人公に上をいかれて没落していくというお決まりの展開ですね。
これは現実でも起こりえることです。天才というレッテルを貼られ、それを守るために必死になる。
失敗の大切さを知らずに生きてきたために自信を無くしそのまま這い上がってこれなくなる。
わが子にはこんな結果になってほしくはないですよね。
しかし、私たちはほめる際にその結果をどうしても見てしまいます。
例えばここでも縄跳びを例に出して言うと
前跳びが50回跳べた!
→50回も跳べるなんてすごい!
言ってしまいがちですよね。笑
だって実際にすごいじゃないですか!大人でもなかなか50回はしんどいですよね。
でもこれは上で言ってあるように結構危険なんですよね。
私のクラブでは前跳び50回跳べた後に後ろ跳びを練習するんですが50回という数字をほめるとその次の後ろ跳びをしたくなくらるということが起こるんです。
50回跳べるのがすごい!→後ろ跳びはまだ2回しか跳べないからすごくない。→後ろ跳びしたくない。
こういった思考ですね。
これが縄跳びのみの思考なら問題ないんですがあらゆることに繋がってきます。
特に小学生になった時の勉強に現れてきます。
算数は点数が良くとれるけど国語の漢字は難しいからしたくない。
理科は色んなことができるから好き。覚えることが苦手だから社会は嫌い。
私も子どものころは苦手=嫌いだったので気持ちは痛いほど分かります。
中学の時にラグビーをしていたんですがパスがどうにも苦手でちょっとだけ自主練でパスしてみようかなと思ったことがあるんです。
何日か経ってから先生になんか最近パスが上手になってきたな。練習してる?と聞かれたのがきっかけで苦手なことにチャレンジするのが少しだけ好きになりました。
苦手なことでもチャレンジ。失敗を恐れずに挑戦する意思は努力をほめてもらった経験が非常に大事だと今でも思っています。
失敗に負けない、失敗から学ぶ子どもになるためには!
上記で散々述べさせて頂きましたが失敗に負けない子供になるには励ましたり失敗に負けないでと元気付けるだけでは効果的ではありません。
それよりも自分には、努力できる、頑張れる力が初めからあることにということに気付かせてあげられるかが大事になります。
そのためにはできたとき、やり遂げたときに結果ではなく過程をほめるのです。
すごいね!の後に【いっぱい練習したもんね!】【何度も挑戦したからだね!】とつけるだけで子どもは自分で努力の大切さに気付くんです。
子どもは大人が思っているよりもたくさん考えて行動しています。
何にも考えずに日常を送っている子供はいません。
それをサポートしてあげることが私たち親の役目です!
子どもが自立するその日まで、良いサポートができるように頑張りましょう!
おわり!
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