あなたにとって良好な親子関係とはどんな関係でしょう。
また、良好な親子関係になることで子どもにとってどんな影響が出るのかを見ていきます。
さて、あなたの思う良好な親子関係とはどんなものでしょうか。
今回の記事を読んでいただくことで、子どもとの良好な接し方がわかるようになりますので 流し読みでも結構なので是非、ご覧になってください。
あなたはどんな親子関係が良好であると考えますか?
・親の言う事をきちんと聞き、わがままの少ない関係。
・親孝行がしっかりでき、あまり親を困らせない関係。
・困ったときは親に頼り、親もそれに答える関係。
・
どうでしょうか。あなたの思う良好な親子関係が上記にありましたでしょうか。
もしあったらそれは危険であると言わざるを得ないでしょう。
親子関係で最も危険なのは親が子供をコントロールしてしまっている状況なのです。
いやいや、そんな子供を道具やなんかのように扱っていません!
という親も多いでしょう。
では実際にコントロールしていないか見てみましょう。
子どもをコントロールしている言葉掛けと行動
・わがままばっかり言ってると今日のおやつはなしだよ!
・片付けしないとおもちゃ捨てちゃうよ!
・これやってくれたら今日はハンバーグにしてあげる!
・子どもの機嫌がいい時だけ褒め、機嫌が悪くなったら褒めない。
一個ぐらいはやっちゃってる!なんてのもあったんじゃないでしょうか?
私もこういった言葉掛けが子どものコントロールにつながっているなんて思ってもみませんでした。
体操指導の時も、きびきび動かないと今日は最後のドッジボールはやらないからね!
なんて言ったりしてましたね。笑
ドッジボールをエサに子供をコントロールしようとしていたんですね。
あとは子どもが私の都合のいいことをしてくれた時、例えば、普段は体操座りをしてても褒めないに伝えたいことがある時は体操座りを褒める。
今、子どもにしてほしいことを子どもがするようにコントロールしていました。
最初はそれでいいんですけども褒める基準があいまいになってしまい、子どもは不安定な心持ちになってしまいます。
自分の中でぶれない基準をもっていましょう。
良好な親子関係にするにはどうすればいいのか
まず、良好な親子関係にするためにあなたに持ってほしいものは先ほどにも上げた基準となるものです。
基準とは何か。
「物事の骨組みになる基礎土台のこと」「価値を見極める上で満たさなければならない、一定の要件のこと」を言います。
私の子育ての基準をお教えします。
それは 「自立と幸せ」 です。
私の基準とは、子育てを通して子供に、自立し幸せになってほしいという子育ての最終目標の事です。
あなたはどんな大人になってほしいと思いながら子育てをしていますか?
今の子どもへの言動はその基準にそっていますか?
もし、漠然とした思いで子育てをしているのなら少し立ち止まって考えてみてください。
この子は将来どんな大人になってほしいのか。
そして、そうなるためには自分はどのように接しなければならないのか。
では、子育ての間違った例を一つお教えします。自分も当てはまってないか考えてみてください。
子どものために厳しく接するなんてのは無い
幼児体育指導をしているとお母様からこんなお願いをされることが多々あります。
うちの子は全然話を聞かないから厳しくしてください!私が言っても全然聞かないんです!
ほんとに多いです。
嫌になっちゃうぐらい。
いや、実際嫌になっちゃってます。
言いたいことはもういっぱいあります!
まず、子どもの前で話を聞かないなんて愚痴をするべきではない!
子どもも一人の人間です。赤ちゃんの頃から一緒にいるので感覚が狂ってるかもしれませんが子どもはいつまでも赤ん坊ではありません!一人の人間として接してあげなさい!
話を聞かない子供と決めつけられて、そんなことない!よし!これから話を聞く子になってお母さんをびっくりさせてやろう!なんて考える子供は正直言っていません!断言します。
うちの子ダメなんですー。なんて言われた子供が反骨精神で頑張るなんてことはあり得ません。
もう何回でも言います。あり得ません。
話を聞くような子供になってほしいというお母さんの基準があるんだったらそこに向かえるように導いてあげなさい!
厳しくすれば子どもはいう事を聞いてくれると思ってるならその考えをまずは捨ててください。
確かに世の中には鬼コーチなんていう子供に言う事を聞かせられる怖い先生もいるでしょう。
でもそれは温かい家庭があるからです。
外での厳しい荒波にもまれてもくじけないで頑張れるのは、家に帰れば慰めてくれる優しいお母さん。褒めてくれるお父さんがいればこそです。
なので私はそういう親の子どもにはうんと優しくします。
着替えが遅いなら早く着替えなさい!10秒で着替える!あと5秒!なんて声掛けはしません。
それで実際早くなったとしましょう。
じゃあ私がいないところでは?大きくなって親も私もいない場所できびきび動ける?
そんなことはあり得ません。
外からコントロールされた子供は自分で工夫することなく、怒られないために動くだけです。
本当にこういう声掛けをしているのなら今すぐにやめて頂きたい。
一緒によりそって子どもが少しずつでも早くなったら子どもから少し離れてみてください。
そう、見守るのです。
良好な親子関係でいたいなら子供を信じて見守ることが大切
始めに言っておきますがこの見守るということ。
結構な覚悟がないと成功しません。
大げさに思えるかもしれませんが下準備と計画性がなければいつまでも見守るという事を完遂することはできません。
では、失敗例をみましょう。
朝、子どもの支度が遅いけれど今日は見守ってみようと心に決めます。
案の定子どもはゆっくりとご飯を食べ、たまにおしゃべりをしたりしながら用意しているとあっという間に間に合わない時間になってしましそうになります。
今まで我慢していましたがこのままでは遅刻してしまいます!
流石に遅刻させるわけにはいかないのでお母さんが手伝って支度を終わらせていざ出発。
見守るつもりが結局、手伝ってしまいいつもの朝と何の変化もない。
こんなことありませんか?
偉そうに言ってますが私も何回も経験があります。
子どもに任せようなんて思っていても予想外のことが起こって予定している時間よりも時間がかかってしまいそうになると我慢できずに手伝ってしまいます。
だってそのほうが楽なんですからしちゃいますよね。笑
そう。これが見守るの一番大切な大変なんです。
やってみるとわかりますが見守るはとても大変なんです。
聞いてると子供を信頼して任せてみてるだけでいいんでしょ?絶対できる!
と思われる方もいるでしょがちょっと待ってください。
目標にしていた時間に近づいてくると心が焦ってイライラしてくるし、全然急ごうとしない子供にイライラしてくるし、イライラとの戦いです。
あーもう!ってイライラに負けて手伝う姿が想像できませんか?
結構な数の見守るという事をしてきた私ですら今でもイライラすることがありますので、慣れていない方だと本当にイライラしますのでしっかり覚悟を決めてから行ってください。
そして、これが結構大事なんですが一度見守ると決め、子どもにもそう話したのに結局手伝ってしまった時、子どもはどう思うでしょうか?
ちょっと想像してみてください。
私はきっとこう思ってしまうだろうなと考えます。
今日はお母さんは手伝わないって決めてたのに手伝ってもらっちゃった。僕は一人で何もできない子なんだ。
書いてて悲しくなってきました。
今日は一人で頑張ってねなんて言われて嬉しかったでしょう。
一人でできるように頑張るんだなんて思ってたかもしれません。
それでもやっぱり子どもですからモチベーションは長く続きません。おもちゃ近くにあれば遊びたくなるし、もしテレビがついてたら見たくなるし。
そこにお母さんの「もう!遅い!」なんて声と共にすべてを手伝われたらそんな気持ちになるのも当然ですよね。
着替えが遅いんです。なんて相談されたことがあるんですが子供に聞いてみると、「私は着替えるのが遅いっていつも言われるから早く着替えられない子どもなの。」なんて言うんですよ。
子どもは発達の具合で出来る出来ないの差があるのは認めます。
これはしょうがないことです。
しかし、親がほかの子と比べてうちの子は遅い。妹のほうがしっかりしてる。
なんて絶対に言ってはいけません!
長くなってしまい申し訳ございません。
では、どうしたら見守るを成功させられるのかをお教えします!
見守るを成功させるためには!
ここでも最初に言わせてもらいますが最悪の事態を想像しておきましょう。
朝の準備でいうなら、本来8:00に家を出ないといけないのに準備が終わるのが9:00とか。
実際にはそれを上回る出来事が起こるかもしれませんが我慢です!
その日は遅刻してもいいじゃないですか!
確かに園によっては皆勤賞なんてのを卒園式に頂けるかもしれませんが毎回どたばたで取った皆勤賞に意味なんてありますか?子供も素直に嬉しいと誇る気持ちはないでしょう。
そんなことよりも遅刻覚悟で一人でやらせるんです。
そして我慢の先に一人で準備ができました!ここからが大事です!
褒めなさい!まずは一言目に褒めなさい!
出来なかったことが時間はかかったにせよ出来るようになったんです!
他の事例でもそうです。
片づけを任せるなら出来るまで見守る、出来たなら褒める。
全部の片付けができてなくてもちょっと片づけられたいたなら褒めるんです!
でも全然上手くできてないんだけどなんて感情は褒めた後です!
では、もっと子どもが良くなる、早くなるにはどうしたらいいんでしょう。
それは子どもが知っています。
聞いてあげてください。
凄いね!自分で全部できたね!頑張ったね!どうだった?
こんな簡単なことでいいんです。
子どもによって回答は様々でしょう。
遅かった、出来なかったことには触れもせず、楽しかったとかまたやりたいなんて言う子もいるでしょう。
逆に上手くいかなかった。早くいかなかったと自信を無くす子もいるかもしれません。
この時に親があれこれアドバイスすることは必要ありません。
どうすればもっと早くなれるかな?どうすればもっといっぱいかたづけられるかな?
そうやって聞いてあげることで子どもは自分から工夫するようになり、自発的に行動するようになるのです。
良好な親子関係になるには
ここまで読んでくれたあなたにはもうわかっているとは思いますが
私が思う良好な親子関係とは
信じて見守ることができる関係だと思っています。
何でもかんでも親が道を与えるのではなく、子どもが進むべき道を勝手に均すのでもなく。
子どもが自分の力で道を探し、その道で歩いていける力を付けてあげることだと思います。
私の子育ての最終目的は「自立と幸せ」です。
あなたの子育ての最終目的はなんですか?
是非、聞かせてください☺
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